独学と師弟関係について その2

2016年9月3日


私自身は師匠がいなくここまでやってきましたがやはり師匠がいた方が良かったなという思いもあります。
それはやはり前に述べましたが同系統の技術でどのディティールが一番良いのか、みたいなことを教えてもらえるということも勿論あります。
でもそれはまだ白帯や青帯とかの時代でありこれが紫帯位になってくると自分で考えることが出来るようになります。
茶帯位になってくると覚えた技術を自分で取捨選択出来るようになりスタイル的にもある程度固まってきます。
DVDで見た技をスパーリングで試す、上手く行かないところは自分で考えてまたスパーリングで試す。
このようなことを練習で出来ている人は上達も早いですがやはりそれだけでは不十分です。
基本の体裁きや組手争い、体重の乗っけ方等動画を見てるだけではなかなか習得出来ないことも多々あります。
先生に習うのはどちらかというとそういう所なのではないでしょうか。
私自身はその辺を教えてくれる師匠はいなかったのでトップ選手の動画を見たり全日本クラスの方々と練習することで学んでいきました。

「精神的支柱としての役割」

私自身が一番先生が欲しいと痛感したのは世界柔術の時でしょうか。
世界柔術に臨んだ時、不安で押し潰されそうになりました。
勿論自分のやってきた練習を信じてマットに立ちましたがあの舞台で頂点を目指すにはそれだけでは「信じる力」の絶対量が足りないということを痛感しました。
「俺には最高の先生がいてその最高の先生と最高の練習をやってきた」とか「先生が大丈夫と言ってくれたから絶対大丈夫」とか「神様が勝利に導いてくれる」とか。
師匠であるとか宗教もそうですが自分のやってきた練習にプラスアルファで信じる力を足せる人は試合でも普段の実力以上のパフォーマンスを発揮出来るんだと思います。

「今までお前は何一つ妥協することなく練習に取り組んできた、あとは最高のパフォーマンスを出し切るだけだ、お前なら出来る。腹をくくってやってこい!」
信頼出来る先生に言われたら普段の自分以上のパフォーマンスを出せるのではないでしょうか。

「自分を信じてマットに立つ」これは簡単に見えてすごく難しいことです。
特に戦うステージが上がれば上がるほど難しくなります。
その時に自分以外にも信じれる物(人)があるということは物凄いアドバンテージだと思います。

まだ世界柔術において日本人の選手に先生が同行することはあまりありませんがもしこの先自分の育てた生徒が世界に挑む際はそういったサポートもしていきたいと思っています。


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