「そこは適当でいいです」の裏側にある意味合いについて

2017年7月7日

基本的に受けとる情報量は少ない場合のほうがいいことも多々あります。
特に初心者の方に教える時はその辺をすごく意識しています。
1つの技を完成させるのに5個のポイントを言うより、3個しかポイントを言わない方が技を完成させるまでのスピードは上がります。
技を完成させるためにスピードやタイミングはとても重要です。
勿論細かくポイントを言わなければならない場合はしっかりと説明しますが、特にスピード重視の技に関してはそこまで多くの説明はしません。
感覚的に動いて体で覚えていって下さい。

「そこは適当でいいです」「そこはどうでもいいです」と私はよく言います。
本当はどうでもよくないこともありますが、初心者の方にはまずテクニックの根幹となる体の使い方を覚えて欲しいんですね。

例えばスイープであれば、どのような体の使い方によって相手を崩すのかをしっかり理解出来ていれば、後の部分はスパーリングの中で勝手に覚えていきます。
「あそこでズボンを持っておかなかったから最後に上を取りきれなかったんだな」と気づけば、次からはそこに注意しながら技を仕掛けるはずです。

ですが最初から組手にこだわりすぎてスピーディーに技を仕掛けられないと、そもそも相手は崩れてすらくれません。
途中まで成功しかけて最後に失敗した場合はその最後を埋める努力をしてくれると思いますが、ファーストステップで躓いたらその方はもうその技はスパーリングの中で仕掛けることはなくなると思います。

昔読んだ高坂剛さんの「実戦的寝技道」という本で高坂さんが「初心者の人にはまず細かい枝葉の技よりも太い幹を教えてあげる」ということを仰られてて非常に感銘を受けました。
とは言いつつも私自身細かく説明するのは基本的に大好きなので、ついつい細かい所を指摘してしまいがちになります。
そんな自分への戒めの意味も込めて書いています。


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