試合がない時期の練習と試合前の練習内容について

2016年3月2日

今回は試合が無い時期と試合前の追い込み時期の練習内容について私が今まで実践してきたことを書いてみたいと思います。

まず練習「量」についてはほぼ変わりは無かったです。
試合の4週間前からサーキットトレーニング10分2セットを週に2回増やした位です。
試合が無い時期でも毎日ハードにスパーリングしていましたが内容については多少変えていました。
試合がない時期は新しい技術を試したり自分の苦手なポジションを課題として多くやったりといった練習がメインでしたね。
去年はトップからの攻めを多く練習していました。
これが試合が決まるとがらりと内容が変わってきます。

①グリップの強化に特化したスパーリング

一番変わるのはグリップの強さかもしれません。
私は過去に指を何度か怪我したこともあり普段から強く道衣を掴んでいるとどんどん指が痛くなってきます。
またこれ以上の指の怪我を防ぐ為にも普段はそこまで強く掴まないようにしていますが試合が近づくとそうも言ってられないのでグリップ力を高めるためにスパーリング時にスイープ等出来そうでもあえてせずにガードをキープして袖をしっかり握り続けるといった練習をしてました。
期間にして2週間位でしょうか。
勿論全てのスパーリングではなくその日に10本やるとしたら最初の5本はキープのみ、その後前腕に乳酸が溜まった状態で通常のスパーリングをしたりして前腕に負荷をかけながら練習をしていました。
これにより試合中は前腕がパンパンになっても握り続けることが出来ました。

②ガードディフェンスに特化した練習

これも試合前の4週間位前から2週間前位まで行いました。
先程のグリップ強化の練習とは対照的にあえて手ぶらに近い状態のガードでパスされそうな状況を作りそこからリカバリーをするという練習法でした。
普段はそこまでディフェンスに徹した練習をしているわけではないので試合前にパスされそうになった時の体の使い方をしっかりインプットさせるために行っていました。
これも基本的にスイープ出来そうでもあえてせずに防御の練習としてやっていました。

③防御の意識を強く持ち自分が自信を持って仕掛けられる技をメインで練習する

試合がない時期は色んな技を試したり多少危険なポジションでも冒険してみたいしますが試合前はそういったことは一切やめてとにかく余計な失点をしないことを念頭に置きながら練習しました。

④試合を想定して自分がアドバン1差で負けている、買っているという状況を設定しながら練習した。

自分が勝っている想定の時はなるべく無理押しせずに今のポジションをキープし相手にアドバンをやらないように、負けている時はリスクを冒してでもガンガン攻めに行く練習をしました。

⑤いざという時にフルパワーで行けるように力の開放を意識したスパーを少しだけ行った。

私自身は練習でほとんどフルパワーを使うことはありません。
本気のフルパワーを出すと怪我のリスクも高まるので普段の練習ではフルパワーは出さないようにしていますが普段の練習で出せないものが試合で出せるわけもないので試合の1~2週間前にほんの少しだけフルパワーでスパーリングを行いました。
主に大きな人に抑え込まれそうになったときに全力で逃げることで自分の出力の確認をしました。
いざという時には瞬時にこの位のパワーは出せるということを体にインプットさせます。
ただこれ自体はリスクも伴います。
2011年のムンジアル1週間前にこの練習を行ったところ腰に力が入らなくなり慌てて指圧の先生に診てもらいなんとか事なきを得たこともありました。

大体こんなところでしょうか。
普段から同じことしかやらない、練習と試合で強度も変わらない人は普通にスパーリングでいいのかもしれませんが練習で新しい技術を試したりしている人はそのモードのまま試合に突入するとモードが切り替わらないままやられてしまったりするのでよかったら参考にしてみて下さい。


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