力の使い方について その2

2016年6月29日

力の使い方についてその1 はこちら

そもそも力が入っている状態は本当に悪いことなのでしょうか?
力が入っている状態でのデメリットとしては

1 相手や自分が怪我をしやすい
2 スタミナが切れやすい
3 力でなんとかしようとするクセがついてしまい柔術の理念等を理解出来なくなってしまう。

他にもあるかもしれませんがこの辺が挙げられると思います。
この中で一番問題があるのは1の相手や自分が怪我をしてしまうことだと思います。
特に体の使い方に慣れてない初心者が若い頃に部活をやっていた時の感覚でいきなりガンガンやってしまうとすぐに怪我してしまったりしています。

2のスタミナが切れてしまうについて

多くの方が想像つかないかもしれないですが黒帯でも力を使ってしまった結果スタミナが切れてしまうことはよくあります。
それはどういう時でしょうか?
それは自分より強い人とスパーリングした時です。
どんどん自分の技術が通用しなくなって追い込まれてしまい気付いたら全力でエスケープするもスタミナ切れてしまう・・
こんな光景をよく目にします。

ましてや白帯で初心者の会員さんは当然ですが周りは自分より強い人だらけ。
技術でどうこうしようにもその技術がありません。
力を使うなというほうが無理というものです。
私個人的には色帯の頃は力を使ってスパーをすること自体が筋トレの効果になっていると思います。
自分より格上の先輩に稽古つけてもらう際に追い込まれながらも必死に食らいつくことで筋力や筋持久力等が向上します。
勿論ウェイトトレーニング等と並行して行えば更に効果はあると思いますがスパーリングの中でしか身につかない筋力もあります。
基本的には力を使わずに相手を制することが出来るのは相手が自分より弱い時だけです。
これは実力的に劣る相手というのももちろんですがそのシチュエーションにおいて自分の方が有利な場面という意味合いもあります。
例えば自分の得意なクローズドガードに入れた時とか相手の苦手なハーフガードまで進行出来た時とか・・
そういった場合はそこまで力を使わずに戦うことが出来るでしょう。
相手が自分より強い時(シチュエーション)は迷わず力を使っていってください。

3 力でなんとかしようとするクセがついてしまい柔術の理念等を理解出来なくなってしまうについて

これに関しては意見が分かれるところですが基本的に私は体重差がない場合は力で押し切って技をかけるのもありだと思ってます。
体重差がある場合は怪我に繋がるので推奨していません。
同体重であればそもそも力任せの技はかからないはずなのでそれにかかってしまうということはその人の技量、またはフィジカルが足らないということだと思います。

私自身も先程述べた通り相手より自分の方がかなり重い場合や自分の方が強い場合(シチュエーション)はそこまで力は使いませんが相手と自分の実力が拮抗していたり相手の方が強かったりした場合はかなり力は使います。

力は決して軽視してはいけません。
日本人は全体的に技でなんとかしようとする意識の人が多いと思います。
勿論自分の技術が100%相手を上回っていれば大して力は必要ないかもしれませんが大会のレベルが上がれば上がるほどそんなことは無くなっていきます。
自分の技術が打ち破られた時の最後の砦はフィジカルです。
なので技術を磨くのと同じ位自己のフィジカルを高めておくことは重要になります。

結論としては力を使ってもバテないようにパワーや筋持久力を高めておくことは勿論ですが同時に力を使わないでも凌げるような技術を平行して学ぶことで練習や試合時のスタミナ切れを防ぐことが出来ると思います。

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